今回は、サイドFIREを目指す人や、配当収入で生活を安定させたい人にとって一回は注目するであろうETF「JEPQ」のお話です。この記事では、超高配当ETFの「JEPQ」の仕組みや、その魅力、リスクについて詳しく解説します。また、どのようにしてJEPQを活用して資産運用を行えばよいのか、投資のポイントを説明しますので、ぜひ最後までお読みください。
こんにちは、サラリーマン2児のパパでサイドFIREを目指しているぽむ(@haitokin_pom)です!サイドFIREに向け、投資や節約に関する情報発信しています!
この記事はこのような人におすすめ!
- JEPQは気になっているんだけどなぁ。
- JEPQの超高配当で魅力的だけど高配当の仕組みには何かあるんじゃないかって思ってる。
- JEPQの銘柄をチェックしてみて投資するか考えたい。
JEPQは米国の超高配当ETFって聞くけど、リスクとか大丈夫なの??
今回はJEPQについて仕組みやリスクを学ぶことで、高配当の魅力について理解することができるかも!
JEPQの概要
- ベンチマーク:NASDAQ100
- 配当利回り:9.42%(2024年10月24日現在)
- 経費率:0.35%(比較的低めです。似たETFのQYLDは0.61%です。)
- 特徴:NASDAQ100への分散投資、高い配当利回りと月次配当
JEPQの魅力「カバードコール戦略」
- カバードコール戦略:株価の安定した上昇を期待しつつ、株価の変動に関わらずオプションプレミアム(収入)を取得
JEPQのリスク・弱点
- 保有している株式の株価が大きく上昇した場合大きな利益を逃す
- 運用の歴史が浅い(設定日:2022年5月3日)
- NISA口座で投資できる対象ではない
JEPQの将来性と投資のポイント
- 将来性:長期的に見れば、米国ハイテク市場は成長を続けており、今後も一定の成長が見込まれることから、株価の大幅な下落リスクは限定的。長期的な利回り平均は8~10%が期待できそう。
- 投資のポイント:分散投資の一環として、ポートフォリオの一部に組み込むことはおすすめ。NASDAQ100の値上がり益を放棄し、キャッシュフローを良くするなら、長期積立投資の銘柄の一つとして組み込んでも良いかもしれません。
※記事は私個人の分析に基づいており、誤りや実際の状況とは異なる情報が含まれる可能性があります。ご参考程度にお読みいただき、最終的な判断はご自身でお願いいたします。
「JEPQ」の概要と特徴
「JEPQ」の基本情報
JEPQの設定来の株価推移はこんな感じです。
JEPQの基本情報 | |
名称 | JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF |
運用会社 | J.P.モルガン・アセット・マネジメント |
ベンチマーク | NASDAQ100指数 |
資産総額 | 16,798.20百万米ドル (2024年10月14日現在) |
基準価額 | 55.25米ドル (2024年10月14日現在) |
配当利回り | 9.42% |
分配金回数/年 | 12回 |
経費率 | 0.35% |
設定日 | 2022年5月3日 |
JEPQは2022年に登場した比較的新しい米国株のETFです。
配当利回りは比較的かなりの高配当ながら経費率はアクティブETFにしては安価な方です。
「JEPQ」の分配金履歴(2023/11~2024/10)
変動はありますが、0.34~0.55ドル程度の分配金があります。
権利落ち日 | 分配金(米ドル) |
2023/11/1 | 0.4176 |
2023/12/1 | 0.4221 |
2023/12/28 | 0.3924 |
2024/2/1 | 0.3416 |
2024/3/1 | 0.3803 |
2024/4/1 | 0.4272 |
2024/5/1 | 0.4311 |
2024/6/3 | 0.4497 |
2024/7/1 | 0.4211 |
2024/8/1 | 0.4267 |
2024/9/3 | 0.5568 |
2024/10/1 | 0.5506 |
2023/11/1~2024/10/1までの合計 | 5.2176 |
※上記は過去の実績であり、将来の成果を保証するものではありません。また、必ず毎月分配を行うものではありません。
「JEPQ」の特徴「NASDAQ100の成長」と「カバードコール戦略」
JEPQってそもそもなに?
JEPQは米国株式の上場ETFだよ!
この銘柄に投資すれば、NASDAQ100指数に連動しつつ、オプションの売却を使って、株式の配当金とオプションプレミアムで高配当を狙うことができるんだ!
- 上場ETFとは
株式市場に上場している投資信託の一種です。株式のように市場で自由に売買でき、日経平均やS&P500などの指数に連動した運用がされます。少額から分散投資ができるため、リスクが抑えられ、初心者にも人気があります。手軽に市場全体に投資できるのが特徴です。 - NASDAQ100とは
アメリカのNASDAQ市場に上場する代表的な100社の株価指数です。主にハイテク企業やIT関連企業が多く、アップルやアマゾンなど世界的な大企業が含まれます。テクノロジー分野の成長を反映する指数として知られており、成長性を重視した投資家に人気ですが、株価の変動が大きいのでリスク管理が重要です。
JEPQ(JPMorgan Nasdaq Equity Premium Income ETF)は、JPモルガンが提供する高配当ETFの一つで、NASDAQ100指数に連動しつつ、オプションの売却を使って株式の配当金とオプションプレミアムで高配当を狙う米国のETFです。
特に、テクノロジーセクターを中心とした高成長企業に対して、カバードコール戦略を活用しながら高い利回りを確保する仕組みを持っています。
JEPQの主な特徴
- 分散投資と高い配当利回り
1つの銘柄に集中せず、NASDAQ100銘柄に分散投資し、保有している株式の配当金とオプションプレミアムで、配当利回りがかなり高めです。約8%~10%の利回りが期待できます。 - 月次配当
毎月配当金が支払われるため、定期的な収入として活用できます。
JEPQは毎月の配当収入をメインにして資産を運用したい方にとって、人気の高い選択肢です!
「JEPQ」の魅力「カバードコール戦略」について
オプションプレミアムとかカバードコール戦略とかよくわからないから教えて!
高配当を実現する「カバードコール戦略」
JEPQはアクティブに運用される米国株の上場ETFでNASDAQ100に上場している企業に「分散投資」し運用してくれています。保有銘柄には、AppleやAmazonなどの大手テクノロジー株が含まれています。
JEPQの高配当を支える大きな要因は、「カバードコール戦略」という投資手法です。投資手法は運用会社が行いますので、私たちは何もすることはなく、JEPQに投資して、配当金を待つのみです。
カバードコール戦略とは、株式を保有しながら、その株式に対してオプション(コールオプション)を売ることで、プレミアム(収入)を得る手法です。この戦略により、通常の株式投資に比べて安定的に高い配当を得られる可能性があります。
JEPQのカバードコール戦略
- NASDAQ100に上場している企業に投資し株式の配当金と値上がり益を得る
→株価の安定した上昇を期待 - コールオプションの売却により、オプションプレミアムを得る
→株価の変動に関わらずオプションプレミアム(収入)を取得
- オプション
特定の株や資産を将来の決まった価格で買う権利(コールオプション)や売る権利(プットオプション)を取引する金融商品です。権利を行使するかは投資家が選べますが、権利を買う際に費用がかかります。 - オプションプレミアム
オプションプレミアムは、オプションを買うために支払う費用のことです。プレミアムは、株価の変動や残りの期間などによって変動し、リスクに対する対価として取引されます。
コールオプションの売却イメージです。
小麦粉の卸売とパン屋さんを例にコールオプションの売却をイメージを分かりやすくしたので参考にしてください。
JEPQは、このカバードコール戦略を活用することで、通常の配当に加えてオプション料を積み重ね、より高い配当を提供することができるのです。このため、JEPQは配当収入を安定的に増やしたい投資家に向いているETFと言えます。
- 株価上昇時(ただし、権利行使価格以下)
保有している株式の株価が上がった時は株価の値上がり益に加えオプションプレミアム(収入)が上乗せされます。
※ただし、権利行使価格を超える値上がり益は受け取ることができません。 - 株価下落時
保有している株式の株価が下がった時はオプションプレミアム(収入)により株価下落の損失が軽減されます。
株価上昇時(権利行使価格以下)のイメージです
株価下落時のイメージです
JEPQのリスク:価格上昇の機会を逃すリスク
JEPQってグラフを見れば株価は上昇してるし、「カバードコール戦略」による高配当もあって完璧すぎない??
JEPQにも実は弱点はあるんだ!
JEPQのリスク・弱点
- 保有している株式の株価が大きく上昇した場合大きな利益を逃す
- 運用の歴史が浅い
- NISA口座で投資できる対象ではない
資産運用する上で、一部の投資先として「JEPQ」を組み込むことをおすすめします。※リスク許容度にもよります。
①株価が急騰した場合、大きな利益を逃すリスク
カバードコール戦略の特性上、株価の大幅な上昇時には、その上昇分の利益を得ることが難しいという点です。
(例)
100万円の株式を保有しており、1か月後に150万円に上がったとしても、オプションを売ったために120万円で株を売らなければなりません。
つまり、大きなキャピタルゲインを逃してしまう可能性があるのです。
カバードコール戦略では、オプション売却によって得られるプレミアム収入が優先されるため、株価が大幅に上昇した際には、その恩恵を十分に受けられない場合があります。
特に、テクノロジー銘柄の急成長を期待する投資家には、この点がデメリットと感じられるかもしれません。
②運用の歴史が浅い
JEPQは、2022年5月3日に設立され、NASDAQで取引されていますが、比較的歴史が浅い商品になりますので、コロナショックやリーマンショックなどの暴落を経験していません。
暴落時どういった値動きをするのか、予想しにくいといったリスクがあります。
③NISA口座では投資できる対象ではない
現在、毎月配当の商品(JEPQの他にJEPIやQYLD等)にはNISA口座を利用して、投資することができません。特定口座や一般口座を使って投資することになるので、売却益には税金がかかります。
「JEPQ」の将来性とポイント(考察)
私の意見も踏まえて、考察していきます。
JEPQの将来性(考察)
- 株価について
JEPQの株価は、米国のハイテク株式に連動しているため、米国のハイテク株のパフォーマンスに大きく左右されます。長期的に見れば、米国市場は堅調な成長を続けており、微増を期待はできますが、NASDAQ100と同じ上昇は期待できません。上昇局面では株価の急騰が抑えられる可能性もあります。 - 配当金について
JEPQの設定日が比較的新しいので、将来的にも同じような配当が見込めるかは不透明ですが、過去のデータを見ると、変動はありますが安定的に推移しそうです。長期的な利回り平均は8~10%が期待できそうですが、米国市場全体の動向やオプション市場の変動によって配当金額が上下するリスクもあります。 - 市場環境と経済の影響
設定からの日が浅いため、暴落をしていないので、暴落面でどのような値動きをするのか、不透明な点があります。
「JEPQ」投資のポイント
- 分散投資の一環として
すべての資産をJEPQに投資することはおすすめしません。他のETFやインデックスファンドとの組み合わせにより、資産の割合としては多くても5%~20%程度で投資し、分散投資でポートフォリオの安定性を高めることがポイントです。(身の丈に合った資産割合にしてください。) - 毎月の配当収入を重視するなら
NASDAQ100の値上がり益部分を少し放棄する一方で、配当利回りが高いことから、毎月のキャッシュフローを重視する方にとっては魅力的です。 - 長期積立投資の銘柄として
NASDAQ100に投資した方が、将来の値上がり益を期待できるが、JEPQはカバードコール戦略を使っているため、株価上昇の恩恵は限定的です。NASDAQ100の値上がり益をあきらめて、JEPQの配当に絞り投資する場合、長期積立投資の銘柄として組み込むことはありかもしれません。
経済的自由を達成するまでは、配当を再投資して、さらに株式投資を加速させることがおすすめです。
まとめ
JEPQは、安定した配当収入を得たい人にとって非常に魅力的なETFです。特に、サイドFIREを目指す投資家にとっては、高配当を維持しつつ安定的な収入を得られる点が大きなメリットです。ただし、キャピタルゲインが限定的であることや、価格変動リスクを理解した上で、適切なリスク管理を行いながら投資することが重要です。
JEPQだけに投資した時、サイドFIREに必要な金額もシミュレーションしてみましたので、下記の記事も参考になればと思います。私もJEPQには投資しております。
投資を始める際は、低コストで便利な証券会社を活用しましょう。手数料が抑えられることで、長期的な資産形成に有利です。
私もJEPQに投資しており、楽天証券とSBI証券を利用しています!
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※投資判断はあくまで自己責任で行ってください。本記事は投資助言ではありません。
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