高配当ETFとして注目を集める「JEPI(JPMorgan Equity Premium Income ETF)」。その高い分配金利回りや安定感から、多くの投資家が魅力を感じています。しかし、「JEPIはやめとけ」といった意見があるのも事実です。
今回は、超高配当で話題の「JEPI」への投資はやめとけなのか、気になる方に向けて、「JEPI」投資のポイントや注意点を解説していきます。
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この記事はこのような人におすすめ!
- JEPIは気になっているんだけど、やめとけって記事を見かける方。
- JEPIの超高配当で魅力的だけど高配当の仕組みには何かあるんじゃないかって思ってる。
- JEPI投資の注意点をちゃんとチェックしてみて投資するか考えたい。
JEPIは米国の超高配当ETFって聞くけど、リスクとか大丈夫なの??
JEPIについての特徴や投資する際の注意点を学ぶことで、「やめとけ」と言われる理由を理解することができるかも!
- JEPIは、S&P500指数に連動しつつ、オプションプレミアムで高配当を狙う米国のETF。
- 「JEPIはやめとけ」と言われる主な要因は、運用の歴史が浅く、NISA口座で投資できる対象ではなく売却時/配当受取時に税金面での負担があるから。
- JEPIへの投資がおすすめの方は、とにかく配当志向で、リスク許容度が大きく、時間をかけずに収益を得たい方
今回は、「JEPIに投資する上でのリスク」「JEPIが向いている人、向いていない人」「JEPIに投資をするなら気をつけるべきポイント」を詳しく解説します!
※記事は私個人の分析に基づいており、誤りや実際の状況とは異なる情報が含まれる可能性があります。ご参考程度にお読みいただき、最終的な判断はご自身でお願いいたします。
JEPIとは?まずは基本をチェック!
「JEPI」の基本情報
JEPIってどんな商品なの?
JEPIは米国株式の上場ETFだよ!
この銘柄に投資すれば、S&P500指数指数に連動しつつ、オプションの売却を使って株式の配当金とオプションプレミアムで高配当を狙うことができるんだ!
- 上場ETFとは
株式市場に上場している投資信託の一種です。株式のように市場で自由に売買でき、日経平均やS&P500などの指数に連動した運用がされます。少額から分散投資ができるため、リスクが抑えられ、初心者にも人気があります。手軽に市場全体に投資できるのが特徴です。 - S&P500とは
S&P 500は、アメリカの代表的な株価指数で、米国の大企業500社の株価を基に算出されます。アップルやマイクロソフトなど、幅広い業種の企業が含まれ、市場全体の動きを反映するため、投資家によく利用されます。 - オプション
特定の株や資産を将来の決まった価格で買う権利(コールオプション)や売る権利(プットオプション)を取引する金融商品です。権利を行使するかは投資家が選べますが、権利を買う際に費用がかかります。 - オプションプレミアム
オプションプレミアムは、オプションを買うために支払う費用のことです。プレミアムは、株価の変動や残りの期間などによって変動し、リスクに対する対価として取引されます。
JEPI(JPMorgan Equity Premium Income ETF)は、JPモルガンが提供する高配当ETFの一つで、S&P500指数に連動しつつ、オプションの売却を使って株式の配当金とオプションプレミアムで高配当を狙う米国のETFです。
特に、アメリカの幅広い業種の企業に対して、カバードコール戦略を活用しながら高い利回りを確保する仕組みを持っています。
JEPIの株価推移はこんな感じです。
JEPIの基本情報 | |
名称 | JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF |
運用会社 | J.P.モルガン・アセット・マネジメント |
ベンチマーク | S&P500指数 |
資産総額 | 36,903.75百万米ドル (2024年12月31日現在) |
基準価額 | 57.06米ドル (2025年1月10日現在) |
配当利回り | 7.28% (2024年1月10日現在) |
分配金回数/年 | 12回 |
経費率 | 0.35% |
設定日 | 2020/5/20 |
JEPIは2020年に登場した比較的新しい米国株のETFです。
配当利回りは比較的かなりの高配当ながら、経費率はアクティブETFにしては安価な方です。
JEPIの主な特徴:超高配当と毎月配当
まず、JEPIの主な特徴を簡単に確認しましょう。
JEPIの主な特徴
- 分散投資と高い配当利回り
1つの銘柄に集中せず、S&P500銘柄に分散投資し、保有している株式の配当金とオプションプレミアムで、配当利回りがかなり高めです。約6%~8%の利回りが期待できます。 - 月次配当
毎月配当金が支払われるため、定期的な収入として活用できます。
JEPIは毎月の配当収入をメインにして資産を運用したい方にとって、人気の高い選択肢となっています!カバードコール戦略について詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
JEPIの注意点:「やめとけ」と言われる理由
高配当と毎月配当はタコ足配当でもなさそうだし「JEPI」に投資することを「やめとけ」って理由がいまいち見つからない気がする…。
直感も大事だけど、「JEPI」にも弱点とリスクがあるから、投資をする前にチェックしてみて!
タコ足配当とは
タコ足配当は、会社が利益ではなく、元々の資金(元本)から配当金を支払うことを指します。見かけ上は配当を受け取れますが、会社の資産が減ってしまうため、長期的には企業の安定性が低下するリスクがあります。
JEPIは魅力的な特徴を持つ一方で、「JEPIはやめとけ」と言われる要因もいくつか存在します。ここでは、特に重要な注意点について解説します。
「JEPIはやめとけ」と言われる要因(弱点・リスク)
- 保有している株式の株価が大きく上昇した場合大きな利益を逃す
- 運用の歴史が浅い
- 売却時/配当受取時に税金面での負担がある(NISA口座で投資できる対象ではない)
1. 保有している株式の株価が大きく上昇した場合大きな利益を逃す
JEPIの分配金は、カバードコール戦略によるオプションプレミアムから生み出されています。この戦略は、株価が一定以上に上昇した場合の利益を犠牲にすることを意味します。
そのため、株式市場全体が急上昇した際に、JEPIのパフォーマンスは市場平均に追いつかない可能性があります。
(例)
100万円の株式を保有しており、1か月後に150万円に上がったとしても、オプションを売ったために120万円で株を売らなければなりません。
つまり、大きなキャピタルゲインを逃してしまう可能性があるのです。
特にS&P500に連動しているため、米国大型株の上昇時にキャピタルゲインが得られにくい点がデメリットです。
2. 運用の歴史が浅い
JEPIは、2020年5月20日に設定され、NASDAQで取引されていますが、比較的歴史が浅い商品になりますので、コロナショックやリーマンショックなどの暴落を経験していません。
暴落時どういった値動きをするのか、予想しにくいといったリスクがあります。
3. 売却時/配当受取時に税金面での負担がある
現在、毎月配当の商品(JEPIの他にJEPQやQYLD等)にはNISA口座を利用して、投資することができません。特定口座や一般口座を使って投資することになるので、売却益/配当金受取時には税金がかかります。
JEPIはどんな人に向いているのか?JEPIは絶対「やめとけ」ではない!
ここまでJEPIのリスクや注意点を見てきましたが、JEPIへの投資が向いている方・向いていない方についても考えてみましょう。
JEPIへの投資がおすすめの方
- とにかく配当志向の方
- リスク許容度が大きい方
- 時間をかけずに収益を得たい方
JEPIへの投資がおすすめではない方
- 株価上昇に期待して投資したい方
- 低コストにこだわる方
- リスク許容度が大きくない方
定期的に安定した分配金を受け取りたいと考える「インカム志向」の投資家にとっては魅力的な選択肢です。
特に、リタイア後(FIRE等)の収益源としての活用を考えている人や、インカムをメインの収入源としたい人には適しています。
株価の大きな上昇は見込めないものの、ゆるやかな上昇は期待できるので、JEPIへの投資がおすすめでない方にとっても、「JEPIに絶対やめとけ」ではないと言えます。
リスク許容度にもよりますが、資産運用する上では、一部の投資先として「JEPI」を組み込むことがおすすめです。
リスク許容度は人それぞれ、自身の状況、周りの環境によって違うんだよね
リスク許容度は、自身の年齢、独身/既婚や子どもの在否など要因はまだまだあるけど、変わってくるよ!
JEPI投資で押さえておきたい3つのポイント
JEPIに投資する際、押さえておくべきポイントを3つご紹介します。
「JEPI」投資のポイント
- ポートフォリオの一部として活用
- 毎月の配当収入を重視するなら
- 長期積立投資の銘柄として
1. ポートフォリオの一部として活用
すべての資産をJEPIに投資することはおすすめしません。他のETFやインデックスファンドとの組み合わせにより、資産の割合としては多くても15%~25%程度で投資し、分散投資でポートフォリオの安定性を高めることがポイントです。(身の丈に合った資産割合にしてください。)
投資においてローリスク・ハイリターンな商品はありません。あるとするなら、詐欺を疑ってくださいね。
2. 毎月の配当収入を重視するなら
S&P500の値上がり益部分を少し放棄する一方で、配当利回りが高いことから、毎月のキャッシュフローを重視する方にとっては魅力的です。
3. 長期積立投資の銘柄として
S&P500に投資した方が、将来の値上がり益を期待できるが、JEPIはカバードコール戦略を使っているため、株価上昇の恩恵は限定的です。S&P500の値上がり益をあきらめて、JEPIの配当に絞り投資する場合、長期積立投資の銘柄として組み込むことはありかもしれません。
まとめ
JEPIは、他のインカム系ETFとは異なる「オプションプレミアム」を活用する独自の戦略で高配当を狙う投資手法で、高い分配金利回りやボラティリティの抑制など、多くの魅力を持つETFです。
しかし、オプション戦略によるリスクや経費率の高さ、分配金減少の可能性など、注意すべき点も多々あります。
もし、安定した配当収入が第一優先で、リスクを理解した上で投資を検討している方であれば、JEPIは魅力的な選択肢かもしれません。しかし、ハイリターンを期待したい方や、株価上昇によるキャピタルゲインを重視する方には向いていない可能性が高いです。
JEPIは、適切に活用すれば魅力的な投資先となり得ますが、過信せず慎重に判断しましょう。
結論は「JEPI投資はやめとけ」ではないです。
ただし、他の銘柄にも分散投資することが大前提です。
投資を検討する際は、自身のリスク許容度や投資目的を明確にし、ポートフォリオ全体のバランスを意識することが重要です。
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