今回の記事はこんな方にオススメです!
- 投資を始めたくてもなかなか始められない方
- なんで預金じゃダメなん?って思ってらっしゃる方
- 投資には興味があるけど、そもそもなんで投資したら良いってなるのかがわからん!って思ってらっしゃる方
投資の始め方の手順解説ではなく、投資の始める方が例えで言えば「どんな格好をして投資の入り口に立てば良いのか」を案内しようと思ってます。
なぜ最近、「投資」が話題になってるのか
投資とは
将来的な利益を見込み、お金(資本)を増やすために、資金を投じることです。
言葉の意味から、投資の入り口に立つには、前提として利益を見込んでおく必要と、お金を増やすために投資するんだっていう目的意識と、準備として投資するための資金の必要性がありそうですね。
「利益見込めないけどとりあえずやる」「お金を減らすためやる」「資金ないけどやる」ってことが投資として成り立っていないということです。
投資が話題になってる理由
投資を始めていない方は「投資って、結局ギャンブルみたいなもんじゃないん?」や「損したらいやだなー」って思われている方も少なくないのではないでしょうか。
なのに、最近みんな投資をはじめてて話題になってますよね?なんでなん?って思いますよね。
最近「NISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」といった言葉をよく耳にしませんか?
少額でも投資をはじめやすいように国が支援してくれている制度があります。
今までなかった国の「税制優遇制度」により投資の敷居がだいぶ低くなっています。
数百円から数千円くらいでもはじめられる商品もあります。
また、インターネットの発達でより身近に投資ができる環境も急速に構築されていってます。
このような背景により、投資が話題になっています。
そもそも、どうして日本人は投資と言う選択をしないのか?
日本銀行の「資金循環の日米欧比較」(2021年8月20日)(下記表)によれば、日本の金融資産の構成は、金融資産の半分以上が現金・預金となっております。
現金・預金 | 投資信託(投資) | 株式等(投資) | |
日本 | 54.3% | 4.3% | 10.0% |
米国 | 13.3% | 13.2% | 37.8% |
欧州 | 34.3% | 9.6% | 18.2% |
米国では投資信託と株式等を合わせると51%なので、金融資産の半分以上が投資で運用されているということになります。
ユーロエリアにおいても、投資信託・株式等の運用が33.8%と日本より多いのが特徴になっています。
十分な金融教育がなされていないこと
日本人が投資に積極的でない理由のひとつは、投資について学校教育で学んで来なかったことが一番大きい要因だと思います。
「投資はギャンブル」という思い込みと勤勉で保守的な国民性もあり、貯蓄に極端に偏っています。
教育がない分、その他先進国各国より金融リテラシーについての理解が劣っているデータもあります。
そんな中、学習指導要領が改訂され、2022年4月から高校で金融教育がスタートすることになりましたが、家庭科の授業の中で行われるので、金融リテラシーがどのくらい高まるかは不明です。
金融リテラシーとはお金に関する正しい知識や適切な判断力を持つことのことです。
小さいころから刷り込まれる「貯金しなさい」
小さいころから周りにたくさん言われたのではないでしょうか。
「お金は貯金しなさい」「貯金できてるの?」
もう何回も聞いてると貯金一択で、投資とかっていう概念がそもそもないですよね。
家計の資産形成の大部分が遺産相続・退職金に依存していたこと
日本人の平均貯蓄額を年代別に見れば、以下のようになります。
年代 | 平均貯蓄金額 |
---|---|
29歳以下 | 154万8千円 |
30~39歳 | 404万1千円 |
40~49歳 | 652万7千円 |
50~59歳 | 1,051万2千円 |
60~69歳 | 1,339万4千円 |
70歳以上 | 1,263万5千円 |
これを参照すると、金融資産の多くが、50歳以上のシニア世代によって保有されていると分かります。
日本で、30~40代においては、所得が主にマイホームや子育て・教育資金としてあてられ、60歳前後になりその支出が終わり、退職金を受け取り、やっと金融資産が形成されることになります。
加えて、現在の日本の平均寿命としておよそ80歳以上に達しています。
その方々の死後に財産の相続人となる人々の年齢は50代後半くらいが多くなります。
日本人は長期間にわたって少しずつ資産を形成していくのではなく、退職金や遺産相続、保険の満期金などによって、50代後半から60代にかけての間に、一気に金融資産が形成されるのが、日本における一般的な流れであるのです。
投資の経験がないまま、急に金融資産が形成されたとしても、老後の為の蓄えを目減りさせたくないと保守的な思想により、可能な限りリスクを避けようと行動することになるのです。
「貯金」じゃなくて「投資」をする理由
今まで、リスクを背負ったりしていない方にとって、いきなり「投資をしましょう」と誘っても、「貯金の方がリスクないから良い」と抵抗があると思います。
なぜ貯金ではないのか
超低金利時代
日本銀行はデフレ脱却のために、「ゼロ金利政策」を決定したのが1999年で、その後20年が経過してもなお、物価上昇を誘う金融緩和政策を続けています。
その影響から、預貯金の利率はほぼゼロで、預貯金だけでは資産をほとんど増やせないのが現状です。
大手銀行の普通預金金利はおよそ年0.001%ぐらいで、1000円預けていると1年後に1円しか増えない計算になります。
インフレの怖さ
インフレが進むと、貯金や手元にある現金は、見た目の金額は変わらなくとも、その資産価値が減少していきます。
インフレ下で1年で5%の物価が上昇した場合には、それまで1000円で買えたものが、一年後には50円追加で1050円支払わないと買えないことになります。
先ほどの大手銀行の普通預金金利のように、1000円預けて1年後1001円では、資産の増加度がインフレに間に合わないですよね。
なぜ投資をしたほうが良いのか
なぜ人は投資をするのか。
何を目的に投資をするのか。
冒頭にもある通り、答えはお金を増やすために投資をします。
ただ、「親しい友人に勧められたので」「親戚から勧められたから」「会社から何回も勧められたから」と人的要因により投資を始めた理由に挙げる人もいます。
こういった理由では、「お金を増やすこと」が目的としていない場合が多く、長く続かないケースも多くあるので、自身がなぜ投資をするのかを考えることが大事です。
いまの日本では、税金の増加や物価の上昇など、日々の費用負担が少しずつ大きくなってきています。
そんな中で将来必要なお金を準備していくためには、なんとなく貯金するだけではなく、少額でも長期的に成長を見込める投資先に投資し、資金を増やす必要があるということです。
投資をするメリット
なぜ投資をしたほうがよいのかにも繋がる「投資をするメリット」を紹介したいと思います。
値上がり益が得られる
自身が持っている金融商品が値上がりし、購入した時よりも高い値段で売却することができれば、利益が得られます。
配当金などの収益や優待が得られる
自身が金融商品を持っているだけで、配当金などの収入が得られたり、日本の株式投資であれば株主優待などお得なサービスが受けられることもあります。
経済や政治の勉強になる
世の中のお金の動きや経済界の動きを気にするようになり、新聞やテレビのニュースも、投資をはじめる前とは違った目線で見ることができ、知識を身に着けることができます。
さらに得られた知識により、様々な行動、次のアクションを考え起こすことができます。
社会貢献につながる
投資をすることにより、国や企業の成長を支えることにもなるため、社会や経済業界の発展にも繋がります。
投資するデメリット
投資をすることによって良いことはたくさんありますが、マイナス面も当然あります。
この部分が投資をすることによるリスク部分に繋がります。
損をする可能性もある
預貯金よりも大きなリターンが期待できる分、たまたまその期待が下振れすることとなった場合、「損をする可能性もある」というリスクを負う必要があります。
どんな商品に投資するかによって、リターンもリスクも様々ではありますが、「ローリスクハイリターン」というスペシャルな商品は存在しません。
逆に「ローリスクハイリターン」をうたっている商品は怪しいと思いましょう。
自身にとっての適正なリスクとリターンのバランスを決めることが大事です。
勉強する時間が必要
世の中には投資と言っても、本当に多くの投資先があります。
そんな中で、良い投資先を選ぶのは勉強しないと難しい事だと思います。
長期的な成長が見込めるものに投資したいですよね。
他人任せの投資ではなく、やはり自分で把握しておく為に、時間を少しかけて勉強することが大事です。
まとめ
今回で、投資について少しはわかっていただき、投資の入り口に立つ自分がどんな姿か想像できたでしょうか。
投資について書かれた人気の書籍を紹介します。
「金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学」はオリエンタルラジオの中田さんもYoutube大学にて大絶賛の名著になります。
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