株式投資をしていると、一度は耳にしたことがあるかもしれない有名な相場格言「Sell in May and go away(5月に売って、相場から離れろ)」。このフレーズ、特に5月が近づくとSNSや投資系ニュースでも頻繁に取り上げられますよね。
でも、この「5月に売れ」という格言って、本当に信じていいのでしょうか?
今回はこの投資の格言について、過去のデータや投資戦略との関係性を掘り下げながら、2025年の視点でわかりやすく解説していきます。



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この記事はこのような人におすすめ!
- 株式投資を始めて1〜3年目の個人投資家
- 季節ごとの相場の傾向(アノマリー)を知りたい方
- 2025年の投資判断に迷っている方
- 長期投資中だけど5月の動きが不安な人
- 「5月に売れ」の由来や、実際の過去データに基づく根拠がわかる
- 2025年相場において格言が通用するかどうかを客観的に分析
- 現実的に取り入れやすい3つの投資戦略を具体的に紹介
この記事では、「5月に売れ」の由来や根拠、2025年の相場環境における活用法まで、わかりやすく解説します。
「5月に売れ」とは?格言の意味と由来
「Sell in May and go away」の正確な起源は不明ですが、しばしば米国の株式市場で使われてきた格言で、これに続けて「But remember to come back in September」とあります。
「5月に株を売って、秋(9月)頃までマーケットから離れた方がいい」という意味です。
その理由は、6月〜9月は株式市場のパフォーマンスが悪くなりがちという過去の傾向から来ており、9月頃に底を迎え、10月〜4月は株価が上昇しやすいという統計データも存在しているようです。
実際のデータで見る「5月に売れ」の真偽
この格言、単なるオカルトではなく、過去の株価データで一定の傾向が確認されています。
たとえば、米国のS&P500の月別リターンの平均を見ると、
- 10月〜4月:プラスのリターンが多い
- 6月〜9月:リターンがやや低め or 停滞気味
という結果が出ています。


一方、日本の株式市場(日経平均)でも、
- 年末から春にかけて上昇傾向
- 夏場に停滞、または調整が入りやすい
という動きは、過去数十年のデータから見られる傾向です。


つまり、「Sell in May」には一定の根拠があるといえます。
なぜ5月以降はパフォーマンスが落ちるのか?
では、なぜ5月以降の株式市場は弱くなる傾向があるのでしょうか?
主な理由として、以下の3つが挙げられます。
① 夏枯れ相場
7〜8月は夏休みに入る投資家も多く、取引量が減少し、相場が停滞しやすい傾向があります。
「夏枯れ相場」とも言われる現象です。
② 決算発表の一巡
日本や米国の企業は3月決算が多く、4〜5月にかけて好材料が出尽くすと、材料難になり株価が伸びにくくなるのも理由のひとつ。
③ 利益確定売り
年初からの上昇で得た利益を、5月ごろに一旦確定する投資家が多いことも、株価の伸び悩みに繋がります。
2025年は「Sell in May」が通用するか?
さて、ここで気になるのが「2025年にこの格言は当てはまるのか?」という点。
結論から言えば、一概には言えませんが、注意深い投資判断が求められる時期であることは間違いありません。
2025年のこれからは、
- トランプ大統領の発言が出尽くしている可能性がある
- 日本の金利政策に変化の兆し
- 世界的なインフレの再燃懸念と景気後退懸念
など、不安要素を探せば多く、ボラティリティが高まりやすい環境です。このような局面では、「格言」ではなく「事実ベースの投資判断」が重要です。
「Sell in May」にどう向き合う?おすすめの戦略3選
「5月に売れ」という格言を鵜呑みにして一気に売却するのは得策ではありません。とはいえ、相場の不安定さを見越した戦略を持っておくことは重要です。
ここでは、現実的な3つの投資戦略をご紹介します。
「Sell in May」にどう向き合う?おすすめの戦略3選
- ポートフォリオの見直し
調整局面では、資産やセクターの偏りがないか確認することが大事。 - 高配当株や株主優待銘柄の保有強化
相場が軟調でも、インカムゲイン(配当や優待)を狙える銘柄は精神的な安定にもつながります。また、長期保有を前提にすれば、多少の値動きにも惑わされにくくなります。 - 積立投資の継続
短期的な相場に振り回されず、ドルコスト平均法による積立投資を継続するのも有効な戦略です。むしろ調整局面は、安く買い増せるチャンスとも言えます。
まとめ:「5月に売れ」は真実の一部。柔軟な対応がカギ!
「5月に売れ」は過去の統計から見ると、一部の真実ではあります。ですが、現代の投資環境はより複雑で、一つの格言にすべてを委ねるのは危険です。
大事なのは、「相場の季節性」も加味しつつ、データと戦略に基づいた柔軟な判断をすること。
2025年の相場もどうなるかは誰もわかりません。「Sell in May」を恐れるよりも、「自分に合った投資戦略を継続する」ことが、長期的な成功につながります。


※投資判断はあくまで自己責任で行ってください。本記事は投資助言ではありません。
※記事は私個人の分析に基づいており、誤りや実際の状況とは異なる情報が含まれる可能性があります。ご参考程度にお読みいただき、最終的な投資判断はご自身でお願いいたします。
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