近年、超高配当ETFとして注目されているQYLD（グローバルX NASDAQ 100カバード・コールETF）。
「毎月分配で利回り10%超え！」と魅力的に映りますが、一方で「QYLDはやめとけ」という声も少なくありません。では、QYLDは本当に危険な投資先なのでしょうか？
ぽむこんにちは、サラリーマン2児のパパでサイドFIREを目指しているぽむ（@haitokin_pom）です！投資、節約や日常に関する情報発信していますので、ぜひフォローお願いします！
この記事はこのような人におすすめ！
- QYLDは気になっているんだけど、やめとけって記事を見かける方。
- QYLDの超高配当で魅力的だけど高配当の仕組みには何かあるんじゃないかって思ってる。
- QYLDの銘柄をちゃんとチェックしてみて投資するか考えたい。
てぃむQYLDは配当利回り10％越えの米国の超高配当ETFって聞くけど、リスクとか大丈夫なの？？
ぽむQYLDについての特徴やリスクを学ぶことで、超高配当の理由ややめとけって言われる理由について理解することができるかも！
今回は、「QYLDに投資する上でのリスク」「QYLDが向いている人、向いていない人」を詳しく解説します！
- QYLDは、NASDAQ100指数に連動しつつ、オプションプレミアムで高配当を狙う米国のETF。
- 「QYLDはやめとけ」と言われる要因は特に、株価が長期的に下落傾向であること。さらに経費率が高めである。
- 株価の上昇が見込めないQYLDへの投資はやはりやめとけであると言える。リスク許容度にもよるが、どうしても投資するなら暴落時の買い増し程度。
※記事は私個人の分析に基づいており、誤りや実際の状況とは異なる情報が含まれる可能性があります。ご参考程度にお読みいただき、最終的な判断はご自身でお願いいたします。
QYLDとは？まずは基本をチェック！
「QYLD」の基本情報
てぃむQYLDってどんな株なの？
ぽむQYLDは米国株式の上場ETFだよ！
この銘柄に投資すれば、NASDAQ100指数に連動を目指しつつ、オプションの売却を使って、株式の配当金とオプションプレミアムで高配当を狙うことができるんだ！
QYLDは、米国の著名な資産運用会社Global Xが提供する高配当ETFで、正式名称は「Global X NASDAQ 100 Covered Call ETF」です。このETFは、アメリカの代表的な株価指数である「NASDAQ100」を対象とし、その上にカバード・コール戦略を取り入れて高い配当を生み出しています。
- 上場ETFとは
株式市場に上場している投資信託の一種です。株式のように市場で自由に売買でき、日経平均やS&P500などの指数に連動した運用がされます。少額から分散投資ができるため、リスクが抑えられ、初心者にも人気があります。手軽に市場全体に投資できるのが特徴です。 - NASDAQ100とは
アメリカのNASDAQ市場に上場する代表的な100社の株価指数です。主にハイテク企業やIT関連企業が多く、アップルやアマゾンなど世界的な大企業が含まれます。テクノロジー分野の成長を反映する指数として知られており、成長性を重視した投資家に人気ですが、株価の変動が大きいのでリスク管理が重要です。
ぽむQYLDの株価推移はこんな感じです。
| QYLDの基本情報 | |
| 名称 | グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF |
| 運用会社 | Global X社 |
| ベンチマーク | CBOE NASDAQ-100 BuyWrite指数 |
| 資産総額 | 8,793.36百万米ドル （2025年2月28日現在） |
| 基準価額 | 16.97米ドル （2025年3月14日現在） |
| 配当利回り | 11.46%（2025年3月14日現在） |
| 分配金回数/年 | 12回 |
| 経費率 | 0.60％ |
| 設定日 | 2013年12月12日 |
ぽむQYLDの配当利回りはかなりの高配当です。
QYLDの主な特徴：高配当と毎月配当
ぽむまず、QYLDの主な特徴を簡単に確認しましょう。
QYLDの主な特徴
- 分散投資と高い配当利回り
1つの銘柄に集中せず、NASDAQ100銘柄に分散投資し、保有している株式のオプションプレミアムで、配当利回りがかなり高めです。約10％～12％の利回りが期待できます。 - 月次配当
毎月配当金が支払われるため、定期的な収入として活用できます。
ぽむQYLDは毎月の配当収入をメインにして資産を運用したい方にとって、人気の高い選択肢となっています！カバードコール戦略について詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
QYLDの注意点：「やめとけ」と言われる理由
てぃむ本題で「QYLDに投資するのをやめとけ」って理由ってなんなの？
ぽむ「QYLD」にも弱点とリスクがあるから、投資をする前にチェックしてみて！
QYLDは高配当や毎月配当など魅力的な特徴を持つ一方で、「QYLDはやめとけ」と言われる要因もいくつか存在します。ここでは、特に重要な注意点について解説します。
「QYLDはやめとけ」と言われる要因（リスク・弱点）
- 株価が長期的に下落傾向
- 経費率が高め
- 分配金の減少リスク
- 売却時/配当受取時に税金面での負担がある
1. 株価が長期的に下落傾向
ぽむQYLDの株価は、設定以来ほぼ右肩下がりです。高配当ETFであるため、元本の成長には期待しづらく、キャピタルゲイン狙いの投資家には不向きです。
カバードコール戦略の特性上、株価の大幅な上昇時には、その上昇分の利益を得ることが難しいという点です。カバードコール戦略では、オプション売却によって得られるプレミアム収入が優先されるため、株価が大幅に上昇した際には、その恩恵を十分に受けられない場合があります。
特にナスダック100に連動しているため、ハイテク株の上昇時にキャピタルゲインが得られにくい点がデメリットです。
2. 経費率が高め（QYLDの経費率：0.60％）
QYLDの経費率は、一般的なインデックスETFと比較してやや高めに設定されています。これは、オプション取引に伴う管理コストや戦略の複雑さに起因していますが、長期的なリターンを考慮すると、このコスト負担が投資家の資産に影響を与える可能性がある点には注意が必要です。
（参考）米国株の高配当ETF経費率
- VYM / バンガード・米国高配当株式ETF：経費率0.06％
- HDV / iシェアーズ コア米国高配当株 ETF：経費率0.08％
- SPYD / SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF：経費率0.07％
ぽむ運用方法が全く一緒ではありませんが、似た超高配当ETFで「JEPQ」があり、こちらの経費率は0.35％です。
3. 分配金の減少リスク
QYLDの分配金は、オプション収入が元になっています。市場のボラティリティが低下すると、オプションプレミアムも減少し、分配金が下がるリスクがあります。
4. 売却時/配当受取時に税金面での負担がある
現在、毎月配当の商品（QYLDの他にJEPQやXYLD等）にはNISA口座を利用して、投資することができません。特定口座や一般口座を使って投資することになるので、売却益/配当金受取時には税金がかかります。
QYLDはどんな人に向いているのか？QYLDはやはり「やめとけ」かも…。
ぽむここまでQYLDのリスクや注意点を見てきましたが、QYLDへの投資が向いている方・向いていない方についても考えてみましょう。
QYLDへの投資がおすすめの方
- とにかく配当志向の方
- リスク許容度がかなり大きい方
QYLDへの投資がおすすめではない方
- 株価上昇に期待して投資したい方
- リスク許容度が大きくない方
ぽむ定期的に安定した分配金を受け取りたいと考える「インカム志向」の投資家にとって選択肢のひとつになりますが、私からおすすめはできません。
特に、リタイア後（FIRE等）の収益源としての活用を考えている人や、インカムをメインの収入源としたい人は市場の暴落時に分散投資先の一つとして、投資することなら考えても良いでしょう。
ぽむ「QYLD」の設定来の株価推移からみても、NASDAQ100指数は顕著に上昇しているのに、株価は上昇していません。
ぽむ株価の上昇が見込めないQYLDへの投資はやはりやめとけであると言えます。リスク許容度にもよりますが、どうしても投資するなら暴落時の買い増しです。
てぃむリスク許容度は人それぞれ、自身の状況、周りの環境によって違うんだよね
ぽむリスク許容度は、自身の年齢、独身/既婚や子どもの在否など要因はまだまだあるけど、変わってくるよ！
まとめ
QYLDは、他のインカム系ETFとは異なる「オプションプレミアム」を活用する独自の戦略で高配当を狙う投資手法です。
しかし、株価の上昇が制限される点や、経費率が高めであること、下落相場でのリスクがあることなど、注意すべきポイントも多いETFです。
ぽむ結論は「QYLD投資はやはりやめとけ」です。
どうしても投資するなら暴落時に買い増しです。
QYLDを投資先として選ぶ場合は、リスクをよく理解し、投資計画をしっかりと立ててから始めるようにしましょう。
私たちがおすすめしている証券口座は、以下の2つです。
投資を始める際は、低コストで便利なネット証券を活用しましょう。手数料が抑えられることで、長期的な資産形成に有利です。
ぽむ私もネット証券で投資しており、楽天証券を利用しています！SBI証券でも、Vポイント等のポイント投資ができたりもするので、おすすめです！
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※投資判断はあくまで自己責任で行ってください。本記事は投資助言ではありません。
※記事は私個人の分析に基づいており、誤りや実際の状況とは異なる情報が含まれる可能性があります。ご参考程度にお読みいただき、最終的な判断はご自身でお願いいたします。
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