【子育て世代必見】子どもの特定口座での株式運用とは?未成年口座運用で知っておきたいこと【ジュニアNISAの代用】

※記事にプロモーションが含まれる場合があります。

ぽむ

こんにちは、サラリーマン2児のパパでサイドFIREを目指しているぽむ(@haitokin_pom)です!サイドFIREに向け、投資や節約に関する情報発信していますので、ぜひフォローお願いします!

子どもの将来を考えて、未成年の子ども名義で株式投資を行い、運用益に対して非課税で行える「ジュニアNISA」が2023年に新規口座開設の受付を終了するということで、「ジュニアNISA」のブームがありました。

(廃止)ジュニアNISAの概要

「ジュニアNISA」は未成年の子どもの将来に向けた資産形成をサポートする非課税で投資できる制度のことで、メリットは約20%の税金が発生するところジュニアNISA口座で得た利益は年間80万円までは税金が一切かかりません。
対象者:日本に住んでいる未成年の方
非課税枠:年間80万円まで
非課税期間:最長5年間(5年間で最大400万円)
非課税対象:株式・投資信託等へ投資から得られる配当金・分配金や譲渡益
払い出し:口座開設者が3月31日時点で18歳である前年の12月末まで不可能
投資可能期間:2023年まで(2023年に廃止が決定)

ジュニアNISAが2023年末で廃止しましたが、証券口座での未成年口座開設でジュニアの代用ができます。子どもの資産で投資はできなくなったと勘違いされている方もいるのではないでしょうか。

てぃむ

ジュニアNISAがなくなって、子どもの教育資金の貯金はどうすれば良いの?

ぽむ

学資保険や銀行の預貯金だと元本割れしたり、インフレに対応していなかったりするから、株式投資がおすすめだよ。

てぃむ

株式投資でも、ジュニアNISAができないから、非課税では運用できないんじゃない??

ぽむ

非課税ではできないけど、上手にやれば課税分を取り戻せるよ。
かなり有益だと思うからしっかり読んでね。

「子どもの将来の資金に株式投資?」と思う方もいるかもしれません。でも、実は子どものうちから投資を始めておくことには、いくつもの利点があるんです。

子どもの将来資金に株式投資をするメリット
  • 時間を味方にできる!
    子どものころ投資をしていると、時間を味方にできます。早ければ早いほど有利です。
  • 将来の学資や独立資金の準備
    大学進学や引っ越しなどを金銭的にサポートできます。
  • 複利効果の最大化
    早くから始めれば始めるほど、複利の効果が大きくなります。
  • 金融リテラシーの向上
    子どもがある程度わかるようになったころに、お金の管理や経済の仕組みを実践的に学べます。

子どもの将来の資産形成に株式投資をするには、いくつかの重要なポイントがあります。本記事では、子どもの将来のための資産形成に株式運用を検討している方が押さえておきたい情報を解説します。

この記事で分かること
  • 学資保険や預金だと資産は増えない
  • 未成年口座とは?
  • 未成年口座(特定口座)の作り方
  • 未成年口座(特定口座)運用で知っておきたいポイント
目次

学資保険や預金だと資産は増えない

学資保険や預金を利用して子どもの教育資金を準備する方もいらっしゃいますが、これらの方法では資産が十分に増えないことが一般的です。その理由は、低金利環境にあります。

現在の日本では、銀行の普通預金や定期預金の金利は非常に低く、0.1%を下回る利率が一般的です。つまり、預金で資産を増やすことはほぼ不可能に近い状況です。将来に備えてお金を「守る」ことはできますが、資産が増える可能性はほとんどありません。

学資保険は、子どもの教育資金を計画的に準備する手段として選ばれがちですが、元本割れのリスクがない分、リターンも非常に低いのが実情です。学資保険では、保険料の支払いを通じて一定額を積み立てし、契約者に万一のことが起こった時に保険料を免除し、保障内容はそのまま継続し、学資金も確保される場合が多いです。ただし、柔軟性に欠けており、保険満期や保険受取期間が固定されていたりして、最終的に得られるリターンについても、期待するほどの資産増加にはなりません。

学資保険を調べると、返戻率108.7%※や返戻率108.9%※などといった表記をよく見かけます。
払い込んだ保険料総額よりも受け取ることのできる学資金総額が多いですよ!という意味です。
ただし、この※印が重要で、よく見てみると、
例えば、保険期間が22歳満期で、保険料払込期間が10年。契約者が30歳男性で、被保険者(子)が0歳の場合と記されています。
○○年間保険料払って、保険満期の○○年まで待てば返戻率○○○.○%ということです。
また、中途解約すると、解約返戻金は受け取れますが、払込保険料総額を下回る保険が多いです。

ぽむ

返戻率○○○.○%をわかりやすくするため、年利に変換してみます!

上の例で計算すると、
保険料の払い込みが終わり、保険満期まで12年あります。
12年かけて、1000円が1087円(返戻率108.7%)にするには、年利0.6976%と答えがでました。
※素晴らしい計算ソフトを使いました。複利計算(利率) – 高精度計算サイト – Keisan – CASIO

ぽむ

年利約0.7%ということでした!
保険満期まで待つ間に、銀行の預金利率が上がってしまい銀行に預けてた方が良かった!なんてことも、あるかもしれませんね。

てぃむ

銀行預金の利率よりかは年利は良いけど、そのリスクは考えてなかったね

ぽむ

株式投資で低リスクに運用する方がリターンに期待できるよ

株式投資や投資信託を利用した資産運用は、リスクを伴うものの、預金や学資保険よりも高いリターンが期待できます。長期的な運用を行うことで、株価の上昇や配当金の再投資による複利効果が働き、資産が着実に増加する可能性があります。特に、子どものための長期運用においては、リスクを分散しながら成長が見込める投資を行うことで、より大きなリターンを得られる可能性が高いです。

(例)100万円の資産を銀行・学資保険・株式投資で10年運用した場合

  • 銀行(年利0.1%)
    10年間預けて増えた資産は10,045円
  • 学資保険(年利0.7%)※便宜上年利0.7%で設定。
    10年間預けて増えた資産は72,247円
  • 株式投資(年利3%)※低リスクな投資での年利目標で設定。
    10年間預けて増えた資産は343,916円

株式投資する際の未成年口座とは?

生まれたばかりの赤ちゃんでも証券口座を開設することができ、18歳未満対象の口座を「未成年口座」と呼びます。

投資目的で未成年口座を使用する場合、通常は国内外の株式、投資信託、債券などの購入が可能です。ただし、実際に取り扱える金融商品の種類は、口座を開設する証券会社によって違いがあります。そのため、具体的にどのような商品に投資できるかは、各証券会社を確認する必要があります。

未成年口座を作って投資を始める!

未成年の口座開設は、日本では証券会社ごとに手続きが異なりますが、通常、親または親権者が代理で口座を開設し、運用を行うことが一般的です。口座開設時には、子どものマイナンバーや住民票などの提出が必要となるため、事前に必要書類を確認しておくことが重要です。

1. 未成年口座の開設手順

未成年の子ども名義で特定口座を開設するための手順は、以下の通りです。

STEP
証券会社を選ぶ

まず、どの証券会社で口座を開設するかを決めましょう。各証券会社は、口座に関する手数料やサービスに違いがあります。手数料が低く、運用を簡単に管理できる証券会社を選ぶことが重要です。未成年口座の開設は、原則親権者の口座開設が必要です。また、子どもが満15歳以上の場合は、証券会社によっては、親権者の口座開設が不要なこともあるので、証券会社にご確認ください。

ぽむ

証券会社はSBI証券か楽天証券がおすすめです。

STEP
必要書類を準備する

未成年口座の開設には、子どもの本人確認書類と親権者の本人確認書類などが必要です。各証券会社によって必要書類が異なる場合もあります。

STEP
オンラインまたは郵送で申し込む

証券会社のウェブサイトからオンラインで申し込むか、郵送で書類を提出する方法があります。オンライン手続きでは、通常よりも短期間で口座開設が完了することが多いです。

STEP
口座開設通知を受け取る

手続きが完了すると、証券会社から口座開設の通知が届きます。これで未成年名義の口座が正式に開設され、運用を開始する準備が整います

特定口座とは

特定口座とは、株式や投資信託などの金融商品を売買した際に発生する利益や損失を、証券会社が自動的に計算し、税金の処理を行ってくれる口座のことです。税金計算や確定申告が不要となるため、投資初心者や手間をかけたくない人にとって便利です。

特定口座は源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」の2つの種類があります。「源泉徴収あり」を選ぶことで、売買利益に対する税金(20.315%)が自動的に差し引かれ、確定申告が原則不要になります。

一方で、「源泉徴収なし」の場合は、証券会社から「年間取引報告書」をもらい、利益が出た場合に自分で確定申告を行う必要があります。未成年の場合でも、所得税の申告は必要です。

2. 未成年口座での投資のポイント

未成年口座を開設できたので、証券口座に入金を行い、いよいよ投資スタートです。効果的に活用するため、投資のポイントをご紹介します。

子ども名義の投資口座(未成年口座)での投資のポイント

  • 長期での運用を心がける
    未成年口座は、長期的な資産形成を目指す場合に非常に効果的です。積立投資を活用したりしてリスクを分散させるのも手段のひとつです。
  • 親子で投資戦略を立てる
    子どもが成長する過程で、投資や金融の基本的な知識を教えながら、親子で一緒に投資戦略を考えることで、実際の運用を通じて学びを深めていくことができます。
  • 比較的リスクの少ないインデックス投資での運用
    運用コストが低く、多くの銘柄に分散でき、長期運用に向いているインデックス投資での運用をすることで、精神的な余裕をうみ出します。
ぽむ

子どもが成人になるまでの時間を味方につけましょう。
インデックス投資での精神的な余裕というのも大事です。

てぃむ

確かにリスクの大きい投資だと気になって仕方ないもんね。

未成年口座(特定口座)運用で知っておきたい注意点(対策あり)

投資のポイントを上手に抑え子ども名義での投資口座を活用することで、ジュニアNISAのような非課税のメリットはないものの、子どもの将来のために資産を増やすことが可能です。ただ、子どもの資産形成する上で、未成年口座(特定口座)運用で知っておくべき注意点もありますのでご紹介します。

ぽむ

注意点における対策やアドバイスもありますので要チェックです!

子ども名義の投資口座(未成年口座)運用で知っておくべき注意点

  • 投資におけるリスクがある
  • 投資での利益に対する課税について
  • 投資での贈与税がかかる場合について

投資におけるリスク

未成年口座でも通常の投資と同様に、株式市場の変動により資産が減少するリスクがあります。特に、短期的な価格変動に対しては注意が必要です。暴落時に売るのではなく、長期的な視点で運用することでリスクを分散することが重要です。

ぽむ

暴落や暴騰に振り回されず、長い目で淡々と投資を継続しましょう!

投資での利益に対する課税について

未成年口座(特定口座)での運用の場合、ジュニアNISAのような非課税制度がないため、利益が出た場合には課税されます。現行の税制では、売買利益に対して約20.315%(所得税等15.315%、住民税5%)の税金が発生します。この税金は「源泉徴収あり」を選んでいれば自動的に差し引かれますが、「源泉徴収なし」の場合は、自分で確定申告を行わなければなりません。

ぽむ

子どもの投資口座(未成年口座)での課税について詳しく解説します!

ぽむ

子どもでも確定申告で所得の申告をすることで、基礎控除が48万円つきます。

基礎控除とは

基礎控除とは、特別な条件を満たす必要がなく、誰でも利用できる所得控除です。控除額は一律48万円となっています。その年の所得が48万円以下であれば、基礎控除によって所得がゼロになるため、税金の支払いは不要となります。

てぃむ

あっ!「特定口座・源泉徴収あり」だと売買利益に対する税金(20.315%)が自動的に差し引かれているね!

ぽむ

ここがポイントで、「特定口座・源泉徴収あり」だと確定申告は原則不要なんだけど、子どもの場合は確定申告することで払いすぎた税金を取り戻せるんだ。

てぃむ

基礎控除があれば、年間で最大48万円までは売買利益を出しても税金を取り戻せるってことだね。

「特定口座・源泉徴収あり」は確定申告が原則不要ですが、確定申告を行うことにより、株式投資で得た利益に対して基礎控除が適用され、払いすぎた税金(売買益に対して約20.315%分)を還付できます。大人は基礎控除を使い切っている場合がほとんどですが、バイトなどをしていない子どもの場合は基礎控除を使っていない場合がほとんどです。

投資での贈与税がかかる場合について

子ども名義の投資口座(未成年口座)で資産を運用する場合、贈与税の問題が発生する可能性があります。特に、一定額を超える資産を子どもに贈与する場合は、贈与税が課せられるため、資産運用を進める際には、贈与税に関する知識も持っておくことが大切です。

ぽむ

贈与税って資産をもらった側に課せられる税金なんだよ。

てぃむ

資産をもらった側、ここで言えば子どもが税の申告をして、税を納めないといけないってことだね。

ぽむ

そうだね。でも、子ども名義の口座に入金しても、贈与税がかからない場合があるんだ。

子ども名義の口座に入金で贈与税がかかる例
ぽむ

基本的には年間で110万円までの入金にすれば贈与税の問題はクリアです。

まとめ

子ども名義の投資口座(未成年口座)運用は、注意点に対する対策を講じながら、低リスクで分散の効いたインデックス投資で着実に子どもの学資金の資産形成を行いましょう。

子どもができるだけ小さいうちから始めることをおすすめします。

※投資判断はあくまで自己責任で行ってください。本記事は投資助言ではありません。

ぽむ

私は2児のパパで、上の子である息子くんはジュニアNISAをすべり込みで開始することができました。

ぽむ

下の子である娘ちゃんは、ジュニアNISAを利用することができなかったので、証券口座の未成年口座を開設して株式投資しております。

ぽむ

息子くんと娘ちゃんの運用実績についても記事として後日アップします。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

20代社会人。2019年10月から投資を始め、資産からの所得で自由な生活を手に入れるサイドFIREを目指しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次