

今回は、超高配当で話題の「JEPQ」への投資はやめとけなのか、気になる方に向けて、「JEPQ」投資のポイントや注意点を解説していきます。



こんにちは、サラリーマン2児のパパでサイドFIREを目指しているぽむ(@haitokin_pom)です!サイドFIREに向け、投資や節約に関する情報発信しています!
この記事はこのような人におすすめ!
- JEPQは気になっているんだけど、やめとけって記事を見かける方。
- JEPQの超高配当で魅力的だけど高配当の仕組みには何かあるんじゃないかって思ってる。
- JEPQの銘柄をちゃんとチェックしてみて投資するか考えたい。



JEPQは米国の超高配当ETFって聞くけど、リスクとか大丈夫なの??



JEPQについての特徴やリスクを学ぶことで、超高配当について理解することができるかも!
今回は、「JEPQに投資する上でのリスク」「JEPQが向いている人、向いていない人」「投資をするなら気をつけるべきポイント」を詳しく解説します!
- JEPQはNASDAQ100指数に連動しつつ、オプションプレミアムで高配当を狙う米国のETF。
- 「JEPQはやめとけ」と言われる要因は特に、株価の上昇局面でのリターン抑制があること。経費率がやや高めである。歴史が浅く、市場の暴落時の株価の動きが予測しにくい。
- JEPQへの投資はやめとけではない。資産の割合としては多くても5%~20%程度で投資し、分散投資でポートフォリオの安定性を高めることが投資のポイント。
※記事は私個人の分析に基づいており、誤りや実際の状況とは異なる情報が含まれる可能性があります。ご参考程度にお読みいただき、最終的な判断はご自身でお願いいたします。
JEPQとは?まずは基本をチェック!
「JEPQ」の基本情報



JEPQってそもそもなに?



JEPQは米国株式の上場ETFだよ!
この銘柄に投資すれば、NASDAQ100指数に連動しつつ、オプションの売却を使って、株式の配当金とオプションプレミアムで高配当を狙うことができるんだ!
JEPQ(JPMorgan Nasdaq Equity Premium Income ETF)は、NASDAQ100指数に連動しつつ、オプションの売却を使って株式の配当金とオプションプレミアムで高配当を狙う米国のETFです。
- 上場ETFとは
株式市場に上場している投資信託の一種です。株式のように市場で自由に売買でき、日経平均やS&P500などの指数に連動した運用がされます。少額から分散投資ができるため、リスクが抑えられ、初心者にも人気があります。手軽に市場全体に投資できるのが特徴です。 - NASDAQ100とは
アメリカのNASDAQ市場に上場する代表的な100社の株価指数です。主にハイテク企業やIT関連企業が多く、アップルやアマゾンなど世界的な大企業が含まれます。テクノロジー分野の成長を反映する指数として知られており、成長性を重視した投資家に人気ですが、株価の変動が大きいのでリスク管理が重要です。



JEPQの設定来の株価推移はこんな感じです。
JEPQの基本情報 | |
名称 | JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF |
運用会社 | J.P.モルガン・アセット・マネジメント |
ベンチマーク | NASDAQ100指数 |
資産総額 | 23,440.30百万米ドル (2025年2月28日現在) |
基準価額 | 53.76米ドル (2025年3月24日現在) |
配当利回り | 10.51% |
分配金回数/年 | 12回 |
経費率 | 0.35% |
設定日 | 2022年5月3日 |



JEPQは2022年に登場した比較的新しい米国株のETFです。
配当利回りは比較的かなりの高配当ながら、経費率はアクティブETFにしては安価な方です。
JEPQの主な特徴:高配当と毎月配当



まず、JEPQの主な特徴を簡単に確認しましょう。
JEPQの主な特徴
- 高い配当利回り
JEPQの最大の特徴は、やはり「高配当」であることです。一般的な株式インデックス投資のETFと比較して、JEPQは高い分配金を定期的に受け取ることができます。約8%~10%の利回りが期待できます。 - 分散投資
1つの銘柄に集中せず、ナスダック100銘柄に投資するため、リスク分散が可能です。 - 月次配当
JEPQの戦略の柱となるのが、コールオプションの売却によるプレミアム収益を得るカバードコール戦略です。毎月配当金が支払われるため、定期的な収入として活用できます。



JEPQは毎月の配当収入をメインにして資産を運用したい方にとって、人気の高い選択肢となっています!カバードコール戦略について詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。


JEPQの注意点:「やめとけ」と言われる理由



高配当と毎月配当はタコ足配当でもなさそうだし「JEPQ」に投資することを「やめとけ」って理由がいまいち見つからない気がする…。



直感も大事だけど、「JEPQ」にも弱点とリスクがあるから、投資をする前にチェックしてみて!
タコ足配当とは
タコ足配当は、会社が利益ではなく、元々の資金(元本)から配当金を支払うことを指します。見かけ上は配当を受け取れますが、会社の資産が減ってしまうため、長期的には企業の安定性が低下するリスクがあります。
JEPQは魅力的な特徴を持つ一方で、「JEPQはやめとけ」と言われる要因もいくつか存在します。ここでは、特に重要な注意点について解説します。
「JEPQはやめとけ」と言われる要因(リスク・弱点)
- 株価の上昇局面でのリターン抑制
- 経費率がやや高め
- 運用の歴史が浅い
- 売却時/配当受取時に税金面での負担がある
1. 株価の上昇局面でのリターン抑制
カバードコール戦略の特性上、株価の大幅な上昇時には、その上昇分の利益を得ることが難しいという点です。カバードコール戦略では、オプション売却によって得られるプレミアム収入が優先されるため、株価が大幅に上昇した際には、その恩恵を十分に受けられない場合があります。
特にナスダック100に連動しているため、ハイテク株の上昇時にキャピタルゲインが得られにくい点がデメリットです。
2. 経費率がやや高め(JEPQの経費率:0.35%)
JEPQの経費率は、一般的なインデックスETFと比較してやや高めに設定されています。これは、オプション取引に伴う管理コストや戦略の複雑さに起因していますが、長期的なリターンを考慮すると、このコスト負担が投資家の資産に影響を与える可能性がある点には注意が必要です。
(参考)米国株の高配当ETF(インデックス)経費率
- VYM / バンガード・米国高配当株式ETF:経費率0.06%
- HDV / iシェアーズ コア米国高配当株 ETF:経費率0.08%
- SPYD / SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF:経費率0.07%
3. 運用の歴史が浅い
JEPQは、2022年5月3日に設立され、NASDAQで取引されていますが、比較的歴史が浅い商品になりますので、コロナショックやリーマンショックなどの暴落を経験していません。
暴落時どういった値動きをするのか、予想しにくいといったリスクがあります。
4. 売却時/配当受取時に税金面での負担がある
現在、毎月配当の商品(JEPQの他にJEPIやQYLD等)にはNISA口座を利用して、投資することができません。特定口座や一般口座を使って投資することになるので、売却益/配当金受取時には税金がかかります。
JEPQはどんな人に向いているのか?JEPQは絶対「やめとけ」ではない!





ここまでJEPQのリスクや注意点を見てきましたが、JEPQへの投資が向いている方・向いていない方についても考えてみましょう。
JEPQへの投資がおすすめの方
- とにかく配当志向の方
- リスク許容度が大きい方
JEPQへの投資がおすすめではない方
- 株価上昇に期待して投資したい方
- リスク許容度が大きくない方



定期的に安定した分配金を受け取りたいと考える「インカム志向」の投資家にとっては魅力的な選択肢です。
特に、リタイア後(FIRE等)の収益源としての活用を考えている人や、インカムをメインの収入源としたい人には適しています。



株価の大きな上昇は見込めないものの、ゆるやかな上昇は期待できるので、JEPQへの投資がおすすめでない方にとっても、「JEPQに絶対やめとけ」ではないと言えます。



リスク許容度にもよりますが、資産運用する上では、一部の投資先として「JEPQ」を組み込むことがおすすめです。



リスク許容度は人それぞれ、自身の状況、周りの環境によって違うんだよね



リスク許容度は、自身の年齢、独身/既婚や子どもの在否など要因はまだまだあるけど、変わってくるよ!
JEPQ投資で押さえておきたい3つのポイント





JEPQに投資する際、押さえておくべきポイントを3つご紹介します。
「JEPQ」投資のポイント
- 分散投資の一環として
- 毎月の配当収入を重視するなら
- 長期積立投資の銘柄として
1. 分散投資の一環として
すべての資産をJEPQに投資することはおすすめしません。他のETFやインデックスファンドとの組み合わせにより、資産の割合としては多くても5%~20%程度で投資し、分散投資でポートフォリオの安定性を高めることがポイントです。(身の丈に合った資産割合にしてください。)



投資においてローリスク・ハイリターンな商品はありません。あるとするなら、詐欺を疑ってくださいね。
2. 毎月の配当収入を重視するなら
NASDAQ100の値上がり益部分を少し放棄する一方で、配当利回りが高いことから、毎月のキャッシュフローを重視する方にとっては魅力的です。
3. 長期積立投資の銘柄として
NASDAQ100に投資した方が、将来の値上がり益を期待できるが、JEPQはカバードコール戦略を使っているため、株価上昇の恩恵は限定的です。NASDAQ100の値上がり益をあきらめて、JEPQの配当に絞り投資する場合、長期積立投資の銘柄として組み込むことはありかもしれません。
まとめ
JEPQは、他のインカム系ETFとは異なる「オプションプレミアム」を活用する独自の戦略で高配当を狙う投資手法です。
しかし、株価の上昇が制限される点や、経費率が高めであること、下落相場でのリスクがあることなど、注意すべきポイントも多いETFです。
もし、安定した配当収入が第一優先で、リスクを理解した上で投資を検討している方であれば、JEPQは魅力的な選択肢かもしれません。しかし、ハイリターンを期待したい方や、株価上昇によるキャピタルゲインを重視する方には向いていない可能性が高いです。



結論は「JEPQ投資はやめとけ」ではないです。
ただし、他の銘柄にも分散投資することが大前提です。
JEPQを投資先として選ぶ場合は、リスクをよく理解し、投資計画をしっかりと立ててから始めるようにしましょう。



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私もJEPQに投資しており、楽天証券とSBI証券を利用しています!
※投資判断はあくまで自己責任で行ってください。本記事は投資助言ではありません。
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